2022年現在、店舗ビジネスを取り巻くウェブ環境は複雑化
店舗ビジネスを取り巻くウェブ環境は、複雑化の一途をたどっています。
数年前まではグルメサイトへの掲載やウェブサイトを持っているだけで最先端を走っているような業界でした。
ですが、Googleビジネスプロフィールや各SNSの登場により、お店自身がお店の情報がどこに載っているのかを把握しきれていない状況です。
また、ユーザー(見込み客)がお店にたどり着くまでの経路も複雑化しています。
こういったウェブ環境の中で考えなければいけないのが「ユーザー導線」の設計です。
今回は、2022年現在の店舗ビジネスにおける「ユーザー導線」の設計について、個人的な見解と事例を解説していきます。
今後、必要になるのは「ユーザー導線」の設計
ウェブ環境とユーザー経路の複雑化によって、店舗ビジネスは「ピンポイント」な施策だけでは集客できなくなってきています。
例えば、飲食店の場合、「グルメサイトに掲載しているだけ」ではユーザーが求めている「安心感」「信頼感」の醸成ができず、来店意欲を上げることができません。
グルメサイトでお店を知ることはできますが、現代のユーザーは「グルメサイト→ウェブサイトorSNS」の経路をたどり、可能な限り多くの情報を得ようと考えます。
しかも、求めた情報やアクションがすぐに実行できないと離脱してしまいます。
要は、「自分が欲しい情報をすぐに求めるが、面倒な操作は嫌がる」ということです。
どういうことかというと、例えば、LINE公式アカウントを使用して最新情報のテキストメッセージを送ったとします。
メッセージを受け取ったユーザーは、「また行こう」という気持ちになったとします。
ですが、予約をするためにそのLINEから別のアプリへ移行する際に、何%かのユーザーは離脱してしまいます。
これはほぼすべてのビジネスに当てはまりますが、店舗ビジネスにおいてはこの「何%」が集客へ大きく影響します。
なので、「ユーザー導線」をしっかり構築することが大切なのです。
店舗ビジネスにおける「ユーザー導線」とは
店舗ビジネスの「ユーザー導線」はどんな商品やサービスを提供しているかによって変わってきます。
例えば、飲食店における「ユーザー導線」は別業界に比べて、そこまで複雑ではありません。
ざっくり言えば、「認知→興味→比較→来店→再来店」の流れを構築してあげれば良いのです。
「Instagramストーリーズ投稿のURLボタン →自社ウェブサイト→ネット予約画面→LINE公式アカウント」といった流れがイメージしやすいかと思います。
このように、「ユーザーがどこでお店を知って、どこでより詳細な情報を知り、どこで予約などの行動を起こし、次に行きたい時はどこを見ればいいのか?」の一連の流れを作ってあげればよいのです。
ユーザー目線に立った「ユーザー導線」で集客しましょう
店舗ビジネスの場合、導線設計で使用するウェブサイトやSNSはある程度限られています。
ここで再度意識してほしいのは、特定のサイトやSNSだけの「ピンポイントな集客」ではなく、ウェブ全体を俯瞰して集客を考えるということです。
まずは費用をかける前に、「ユーザー導線」を再度見直してみましょう。